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小さなタネ撒きを広域で行って、まとめてバックアップする奈良方式:第4回HUL連続講座の記録

  • 田中梨絵
  • 2022年3月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年6月3日

 奈良市では、その歴史的中心市街地である奈良町について、伝統的建造物群保存地区に指定せず、景観行政の枠組みで町並み保存を実現する方法が取り組まれてきた。そして平成27(2015)年以降は、歴まち法に基づく歴史的風致維持向上計画を積極的に運用する方法も取り組まれるようになった。すなわち、範囲が限定されがちな重伝建地区に対して、まさにHULと呼べる広い範囲で施策が展開されている。


 このシステムについて、第44回全国町並みゼミ奈良大会では、第一分科会「歴史的な町並み保全へ向けた制度の在り方:その課題と展望」で、奈良市の佐々木伸夫さんがパネリストとして発表された。第4回HUL連続講座は、ゼミに先立つ9月26日、事前の学習もかねて、奈良市観光経済部奈良町にぎわい課の田中梨絵さんから、講義をしていただいた。奈良町の歴史、奈良町で展開されてきたまちづくりの経過を振り返りつつ、とりわけ現在取り組んでいる歴史的風致位維持向上計画の仕組みについて、とても丁寧にお話しをいただいた。

 このような「奈良方式」について、後半の討論で、奈良女子大学・京都大学名誉教授の増井正哉先生が「ちっちゃなタネ撒きを広域で行って、できるだけまとめてバックアップしていくような景観施策」と評価された。討論の部分も含めぜひお読みください。





 
 
 

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