第41回全国町並みゼミ 長野松代・善光寺大会
★町並みを守って歴史文化のまちづくり:
次世代へ・未来へ・伝える・つなぐ
★2018. 11月16〜18日
第41回全国町並みゼミ長野松代・善光寺大会は、「町並みを守って歴史文化のまちづくり」をテーマに開催され、次の50周年へ向け、偉大な一歩を踏み出した。11月16日から18日の三日間、天候に恵まれ、紅葉が色づき、庭園都市・松代を心ゆくまで堪能できた。各地からの報告のほかに、来賓の国土交通省の渡瀬知博歴史文化環境整備室長や金融機関から最新の動きについてお話をいただいき、最終日には長野県町並みネットワークの結成を宣言、長野県内の団体からの報告もあり、充実した大会となった。ホスピタリティあふれる「夢空間松代のまちと心を育てる会」など地元の方々の暖かさに心が開かれ、参会者ひとりひとりが、あらゆる場面で積極的に感想や意見をのべ、文字通りゼミらしいゼミとなった。次の10年の基本テーマは、第40回名古屋有松大会で宣言した「町並みは私が守る」の実践である。「町並みの内部からの崩壊」(西村幸夫教授の基調講演)という新たな変化にどのように取り組んでいくのか、松代と善光寺の取り組みから多くを学んだ。いくら「町並みは私が守る」と力んでも、制度の枠組みは重要である。ゼミでは、最新の情報に触れつつ、文化的景観と伝統的建造物群保存地区を巡る興味ふかい討論も展開された。
◉プログラム
1日目(全体会、ロイヤルホテル長野)
開会セレモニー
基調講演「日本における町並み保存の歴史と今後の展望:松代から考える」
神戸芸術工科大学教授・西村幸夫氏
町並みをめぐる最近の動き
開催地からの報告
各地からの活動報告
ブロック別会議
歓迎交流会
2日目(分科会)
第一分科会:善光寺門前町の場合:ここ10年の動き・まちとひとと文化
佐久間康富+穂刈耕介、北島力+松橋寿明、宮本圭、増澤珠美
第二分科会:歴史的景観の保存と継承:泉水路と町並み景観の保存をめざして
佐々木邦博+清水重敦+小幡知之、藤本智教
第三分科会:歴史的建造物の保存と活用:貴重な歴史的遺産の保存と活用
浅野聡+吉澤政己、宮下健司+秋山修志、中村雄一郎、原田和彦、海干野成央、小俣光弘
第四分科会:歴史文化を活かした観光まちづくり:文化財保存と観光の調和
鈴木伸治+宮川直美、青木一男、徳嵩雄司、降旗浩樹、曲尾正子
第五分科会:城下町の町並みを活かしたまちづくり:町並み景観賞と空家リノベーション
中村泰典+上田琢也、後藤洋平、関由有子、長尾晃、山本薫
分科会交流会
3日目(全体会、ロイヤルホテル長野)
分科会報告
峯山冨美賞贈呈式
長野県内の町並みネットワーク促進に向けて
閉会式
写真をお寄せください。説明を添えて。