北島力
2020年8月26日
重伝建地区周辺の伝統的建物の取り壊しが後を絶たない、制度を駆使して保存の手を打とう
川越ゼミで浮上した重伝建地区外の歴史的建物の保存。昔からの課題だが、最近、重伝建地区外の歴史的建物の取り壊しが目立って来た。八女も例外ではない。八女の「町家紳士」北島力さんが、制度を駆使して、重伝建地区周辺、そして重伝建地区になりきれていない歴史的地区の伝統的建物を守ろうと...
福川裕一
2019年8月2日
関東ブロック町並みゼミin栃木:重伝建地区のあり方を考える機会となった
7月9日(土)、栃木で「全国町並みゼミ開催30周年記念:関東ブロックゼミ」が開催された。栃木では、ちょうど30年前の1989年7月に「生かそう蔵の街」をテーマに第12回全国町並みゼミが開催されている。今回は、来年1月に開催する第42回全国町並みゼミ川越大会のプレイベントとい...
福川裕一
2019年7月31日
日本の町並み保存50年:総括と展望 倉敷市の伝統美観条例50周年記念シンポジウムから
2018年は、日本で町並み保存が始まった50周年であった。50年前の4月、日本最初の歴史的町並みを対象とした金沢市伝統環境保存条例が制定された。9月、倉敷市伝統美観条例が制定された。そして11月、妻籠で明治百年記念の保存工事の起工式が執り行われた。...
福川裕一
2019年7月3日
川越旧鶴川座の経過
フェイスブックで既報の通り、6月30日(日)川越旧鶴川座の「最後の」見学会が行われた。主催は川越蔵の会と木造劇場研究会。早ければ、週明けにも除却工事が始まるというスケジュールの中で、急遽設定された見学会であった。 参加は気が重かった。副会長をつとめている歴史的風致維持向上協...
福川裕一
2018年12月20日
まちづくりにもグローバルな視点を:第3回峯山賞を受賞した奈良まちづくりセンター・黒田睦子さんのスピーチ
今年で3回目をむかえる峯山賞は、奈良町の歴史環境保全に尽力されてきた黒田睦子さんが受賞した。2018年11月18日、長野松代ゼミの三日目に、片寄俊秀・峯山賞選考委員会委員長より賞状と副賞が贈呈された。黒田さんは、「奈良町を市民の手で蘇らせよう」と1979年に奈良まちづくセン...
福川裕一
2018年9月28日
全国町並みゼミ・長野松代・善光寺大会:庭園都市をめざす松代、プレゼミで文化的景観と武家庭園をしっかり学習
第41回全国町並みゼミ長野松代・善光寺大会が近づいて来た。50周年をめざす次の10年のスタートである。次の10年は、名古屋有松大会で高らかにうたった「町並みは私が守る」の実践が課題だ。その出発点として松代ほどふさわしい場所はない。美しいたたずまいの町では「NPO法人夢空間松...
山本玲子
2018年5月18日
文化財保護法改正について
昨年、文化財保護法改正のために設置された文化審議会文化財分科会企画調査会の第五回を傍聴した。そこでは、2016年3月に出された「明日の日本を支える観光ビジョン」に掲げられた「文化財を保存優先から活用へ」を背景に、調査会の中間まとめに向けて熱い議論が交わされた。観光資源として...
福川裕一
2018年4月21日
町並みの国際関係事情
日米首脳会談が終わり、日本の外交下手が際立つ今日このごろだが、私のささやかな町並み外交も元気なアジア諸国に圧倒され続けている。 先週末(4月13〜16日)、北京へ出向いた。“The First Official Working Meeting of CIVVIH...
戸田和吉(鞆・暮らしと町並み研究会)
2018年3月13日
重要伝統的建造物群保存地区になった鞆の浦:これまでの経緯とこれから
広島県福山市・鞆の浦からの報告が、初めて全国町並みゼミであったのは、1997 年(平成9)の第20 回村上大会だった。以来 20 年、昨年ついに国の重要伝統的建造物群保存地区選定に至った。この間、景観利益を認める画期的な判決を経て、広島県は埋立架橋計画を断念したが、推進派と...
丹羽結花
2017年12月21日
京都市京町家の保全及び継承に関する条例、制定に至るまでの市民の取り組み
全国町並みゼミ・名古屋有松大会前日の11月16日、画期的な「京都市京町家の保全及び継承に関する条例」が制定された。京町家所有者は,京町家を取り壊そうとする場合,できるだけ早い段階で京都市まで届出をすること、 届出後,京都市が、支援制度の情報提供や事業者団体等と連携して活用方...