NPO法人倉敷町家トラスト
February 04, 2020
設立年 2006年5月
法人化 同年10月
会員数 約276名
代表者 中村泰典(代表理事)
連絡先 〒710-0053 倉敷市東町1-21
TEL: 080-5232-6462(事務局) FAX: 086-451-8693
Mail: info@kurashiki-machiya-trust.jp
URL: http://kurashiki-machiya-trust.jp/
◉2019
▽団体の設立の経緯と目的
近年、倉敷川畔重要伝統的建造物群保存地区及び周辺も人口減少と高齢化によって空き家が増加していた。地域の町家調査研究と未利用町家を町家生活体験・滞在・定住促進・経済活動・地域活動などの場として再生・利活用を目的に平成18年にNPO法人として設立した。
▽活動
・「まちにあかりを灯す」がキーワード!
・町家再生利活用
・『備中no町家deクラス』平成26~毎年実施
・備中町並みゼミ開催 平成26年~毎年実施
・倉敷中心市街地町家調査(ほぼ隔年で調査、この活動から倉敷まちづくり基金が誕生)
・町家保全のための政策提言
・町家保存の相談・支援事業
・SDGsの事業の取り組み支援
・中心市街地景観形成シンポジュウム(2019)
▽保存整備・利活用の状況
町家生活体験・滞在施設1軒、商業施設4軒、住居兼店舗2軒、住居専用6軒、交流拠点3軒、仲介2件、塀の修景2件の計20件。設立当初は、未利用町家の利活用の視点から、商店、住宅、交流施設など幅広い用途での町家整備を進めていたが、近年、NPOならではの公益的視点に立ち、地域交流拠点、ソーシャルビジネスの拠点、福祉、教育など公益的な活動と新たな価値創造を生む場づくりに向けて、重伝建地区だけでなく隣接する周辺の町家再生にも積極的に取り組んでいる。
◉2018
▽団体の設立の経緯と目的
近年、倉敷川畔重要伝統的建造物群保存地区及び周辺も人口減少と高齢化によって空き家が増加していた。地域の町家調査研究と未利用町家を町家生活体験・滞在・定住促進・経済活動・地域活動などの場として再生・利活用を目的に平成18年にNPO法人として設立した。
▽活動
「まちにあかりを灯す」がキーワード!
①来訪者があかりを灯す (滞在・交流)
②暮らしのあかりを灯す (定住)
③商店・事業所があかりを灯す (経済活動)
④門灯・看板のあかりを灯す (新しい公共空間)
⑤伝統行事であかりを灯す (文化継承)
⑥イベントであかりを灯す (賑わい・交流)
⑦エコなあかりを灯す (環境配慮)
⑧祈りの明かりを灯す(東日本支援事業)
⑨くらしき手帖の発行(年一冊)
▽保存整備・利活用の状況
町家生活体験・滞在施設1軒、商業施設3軒、住居兼店舗2軒、住居専用5軒、交流拠点3軒、仲介1件、塀の修景2件の計17件。
▽課題
平成26年重伝建地区のほぼ全域が無電中化され、観光商業的なポテンシャルが一気に上がり、経済活動団体やまちづくり団体の活動が活発になっている。中心市街地活性化で官民ともに町家再生を進め飲食店、商業施設が増加、来訪者も増え、伝建地区の商業モール化が進んでいる。しかし商業者のなかには、公共空間、居住環境への配慮が不十分で、その結果、景観や住民の暮らし、コミュニティへの影響が出ている。
▽今年度の活動
■くらし文化の参加体験プログラム『備中no町家deクラス』を平成26年から毎年実施。
平成30年度は『第16回おかやま県民文化祭これがOKAYAMAプログラム町家deクラス2018』として11月3日から25日まで全県下で64のプログラムと20の町のまち歩きを実施する。
■1968年倉敷市伝統美観保存条例を策定して50年を迎えるにあたって今年は中心市街地の町家残存調査中。
■7月の西日本豪雨では市内の真備地区に甚大な被害が出た。避難所の運営に関わっている。
■新たに町家3軒の再生利活用の相談を受け進行中
◉2016-17の活動
▼団体の設立の経緯と目的
近年、倉敷川畔重要伝統的建造物群保存地区及び周辺も人口減少と高齢化によって空き家が増加していた。地域の町家調査研究と未利用町家を町家生活体験・滞在・定住促進・経済活動・地域活動などの場として再生・利活用を目的に平成18年にNPO法人として設立した。
▼活動
▽「まちにあかりを灯す」がキーワード!
(1)来訪者があかりを灯す (滞在・交流)
(2)暮らしのあかりを灯す (定住)
(3)商店・事業所があかりを灯す (経済活動)
(4)門灯・看板のあかりを灯す (新しい公共空間)
(5)伝統行事であかりを灯す (文化継承)
(6)イベントであかりを灯す (賑わい・交流)
(7)エコなあかりを灯す (環境配慮)
(8)祈りの明かりを灯す(東日本支援事業)
▽くらしき手帖の発行(年一冊)
▽備中地域の町家でのくらし文化の参加体験プログラム『備中no町家deクラス』を平成26年から毎年実施。
▽備中町並みゼミ開催 平成26年~から毎年実施
▼保存整備・利活用の状況
町家生活体験・滞在施設1軒、商業施設3軒、住居兼店舗2軒、住居専用5軒、交流拠点3軒、仲介1件、塀の修景2件の計17件。最近は地域交流拠点、ソーシャルビジネスの拠点、福祉、教育など公益的な活動と新たな価値創造を生む場づくりに向けて、重伝建地区だけでなく隣接する周辺の町家再生にも積極的に取り組んでいる。
▼課題
平成26年重伝建地区のほぼ全域が無電中化され、観光商業的なポテンシャルが一気に上がり、経済活動団体やまちづくり団体の活動が活発になっている。中心市街地活性化で官民ともに町家再生を進め飲食店、商業施設が増加、来訪者も増え、伝建地区の商業モール化が進んでいる。しかし商業者のなかには、公共空間、居住環境への配慮が不十分で、その結果、景観や住民の暮らし、コミュニティへの影響が出ている。
◉2015-16の活動
❖平成25年、第36回全国町並みゼミ倉敷大会を開催。
平成26年備中町並みネットワーク設立
平成26年11月「備中no町家deクラス」開催
平成28年11月第3回「備中no町家deクラス」
12月3日第3回備中・町並みゼミを開催します。
❖団体の目的や紹介
倉敷川畔重要伝統的建造物群保存地区及び周辺の未利用町家の再生・利活用を目的に、町家調査研究・生活体験・滞在・定住促進・地域活動などを進めている。
8つの「まちにあかりを灯す」
(1)来訪者があかりを灯す (交流)
(2)暮らしのあかりを灯す (定住)
(3)商店・事業所があかりを灯す
(4)門灯・看板のあかりを灯す
(5)伝統行事であかりを灯す
(6)イベントであかりを灯す
(7)エコなあかりを灯す (環境)
(8)祈りのあかりを灯す(東日本支援)
*くらしき手帖の発行
❖保存整備の状況
町家生活体験・滞在施設として1軒、商業施設を3軒、住居兼店舗として2軒、住居専用として4軒、また交流拠点として3軒、塀の修景1件、仲介1件の計15件の再生利活用を進めている。近年は多様な団体と協働で活動の場を広げている。
*事務所*
*平成22年度都市景観大賞『美しいまちなみ大賞』を「倉敷美観地区」が受賞し、受賞団体に選定。
*第1回地域再生大賞「準大賞」(平成23年)
*岡山県夢づくり大賞(平成23年度)
*岡山県三木記念賞助成金受賞団体選定(平成24年)
*第5回「プロジェクト未来遺産」選定(平成25年)
吹屋町並保存会
February 04, 2020
設立年 1978年4月1日
会員数 59名
代表者 深見薫(会長)
連絡先 〒719-2341 岡山県高梁市成羽町吹屋838-2 高梁市成羽地域局「吹屋連絡所」
TEL: 0866-29-2222 FAX: 0866-29-2233
◉2019
岡山県の西北に位置する私たちの町吹屋地区は人口430人くらいで高齢化も進んでいますが、最近は町並みに変化が見られます。若い人の移住や近隣の退職者等の空き家の活用です。少しずつ活気が戻れば大きな力となります。
また、令和元年度は町並みの中でロケが行われました。司馬遼太郎原作「燃えよ剣」。出演岡田准一さん、柴咲コウさん等、監督原田眞人さんです。吹屋の町並みが大掛かりな大道具、小道具で幕末の時代に変わりました。公開2020年5月だそうです。
それから、吹屋は星がとても綺麗で、たくさん見えるそうです。テカポの星空に匹敵する美しさだそうです。日本でも自慢できる宝を若い人が発見してくれました。今後楽しみにしてください。
◉2018
吹屋は岡山県の中西部に位置し、標高500メートルの中山間地域に町並みを形成しています。銅の生産地として、又、ベンガラという色粉の顔料では、日本で唯一の生産地として繁栄をしました。町並みは鉱山町として栄えた頃に形成されました。時代の近代化と資源の枯渇に寄り鉱山は閉山となりましたが、当時の繁栄が偲ばれる建物群が残っています。国の重要伝統的建造物群保存地区には全国で8番目に選定を受けています。今、吹屋は若者に魅力を感じてもらえるよう、いろいろとイベント行事や空家活用、移住者の受入れ等を試行錯誤でしていますが、今年は古民家再生事業として滞在型宿泊施設(町家ステイ 千枚)が完成し平成30年9月8日オープンしました。今後の活動と連携に期待しているところです。
◉2016-17の活動
1.古民家再生事業
現在吹屋では、一軒の古民家を滞在型宿泊施設とする改修工事が行われており、来年度に開業することを目指しています。その運営は、地区有志で設立した株式会社「吹屋」が行います。
2.山神社保存修理工事
吹屋の町並みの西端に位置する、本山山神社の修理工事を今年度行っています。享保年間(1716~1735)に吹屋銅山の守護神として、当時の地元銅山経営者が勧請したもので、小規模ながら総檜造りで随所に巧緻を極めた彫刻が施された立派な本殿であります。昭和47年(1972)の閉山に伴い、神体は八幡神社に合祀し、本殿のみを吹屋の歴史的建造物として保存しています。
3.「村・留学」
新しい活動と思いますが、「村・留学」吹屋一期生が、去る9月11日(月)から19日(火)の8泊9日の日程で、ゲストハウスを拠点に関西の大学生12名(女性10名、男性2名)の方が過ごされました。最終日前日に住民に呼び掛けた報告会」が開かれ、吹屋で感じたことや想いを熱く語られました。今後の吹屋との関わりが期待されます。
4.ヒル・クライム(hill climb)チャレンジャー
第7回高梁吹屋ふるさと村大会が10月1日(日)に吹屋をゴールに開催されました。岡山県内外から参加者900人の大盛況で、町並みでは小旗を振って歓迎いたしました。
*写真は古民家再生の家屋(工事前)
◉2015-16の活動
❖「旧吹屋小学校」の保存修理工事
平成23年の全国町並みゼミ飛騨市大会のゼミ本で紹介した小学校も閉校して4年が経過しました。昨年10月から保存修理工事が始まり、平成32年3月の完成予定です。工事は、建物の大部分を解体して耐震補強などを施して復原が図られます。これまでに修理の状況を3回公開し、注目を集めています。そして、国の重要文化財指定をめざします。
❖吹屋における古民家再生事業
町並みの空き家活用の一環として、専門家のご指導と行政のご支援の元に町並みの位置家屋を対象に滞在型宿泊施設の具体化に取り組んでいます。
❖「ゲストハウス」オープン
町並みの一角にある建物で、県の施設として岡山県内数か所に設けられた「国際交流ヴィラ」が、県から市に譲渡され、その利活用として今年3月に移住家族と地元住民の力添えによって、家族向けのゲストハウス「ELEVEN VILLAGE 吹屋」としてオープンしました。
かもがた町家管理組合
February 04, 2020
設立年 1998年9月
会員数 83名
代表者 山下和道(組合長)
所在地 〒719-0243 岡山県浅口市鴨方町鴨方240
TEL: 0865-45-8040 FAX: 0865-44-6089
Mail: machiya@kcv.ne.jp
◉2019
かもがた町家管理組合(七種の会)は、浅口市からの委託を受け、かもがた町家公園の管理運営を行う地域住民を主体としたボランティア組織です。
かもがた町家公園は、平成18年度に「日本の歴史公園百選」に選定されており、浅口市を代表する歴史公園として市内外から多くの来園者を集めています。平成25年度には、第36回全国町並みゼミ倉敷大会が開催され、当園は分科会場として盛況に執り行われました。
当管理組合は、公園の清掃や植物の管理を行う管理部、歴史的建造物や郷土史等の解説や案内を行う案内部、琴・茶道・生花・昔話の文化活動を行う文化部、和風喫茶「まちや亭」でおもてなしを行う食堂部の4部から構成されています。
事業として、昔の暮らしや遊びなどを子ども達に伝え体験させる「町家塾」を中心とした行事を企画しています。この塾は、月1回程度開催し、柏餅作り、麦稈真田組み、貨幣の鋳造体験、火起こし体験、神楽の体験などを実施しています。
更に、町家公園茶会、琴塾(子ども達の琴の練習)、書道、絵画、短歌、漢詩、詩吟、俳句等の地域住民が参加する生涯学習、高齢者サロンなどの交流の場や親子で参加する映画会、折紙教室、昔話語り会、落語会など、子ども達を対象とした事業も数多く実施しており、次世代を担う子ども達へ地域の伝統文化を継承する活動を展開しています。
平成30年は町家公園開園20周年に当たり、近隣大学の学生さん達を招いて20周年記念コンサートを行いました。他にも新たな事業として、「町家の怪談ナイト」と題し、夏の夜に三絃の伴奏の元、背筋の寒くなるような朗読会を行いました。また、「町家でカフェ」と題し、園内で珈琲の焙煎体験も新規事業として行いました。このように、新たな町家の魅力発見に繋がるように日々活動しています。
◉2018
かもがた町家管理組合(七種の会)は、浅口市からの委託を受け、かもがた町家公園の管理運営を行う地域住民を主体としたボランティア組織です。
かもがた町家公園は、平成18年度に「日本の歴史公園百選」に選定されており、浅口市を代表する歴史公園として市内外から多くの来園者を集めています。平成25年度には、第36回全国町並みゼミ倉敷大会が開催され、当園は分科会場として盛況となりました。
当管理組合は、公園の清掃や植物の管理を行う管理部、歴史的建造物や郷土史等の解説や案内を行う案内部、琴・茶道・生花・昔話の文化活動を行う文化部、和風喫茶「まちや亭」でおもてなしを行う食堂部の4部から構成されています。
事業として、昔の暮らしや遊びなどを子ども達に伝え体験させる「町家塾」を中心とした行事を企画しています。この塾は、月1回程度開催し、柏餅作り、麦稈真田組み、貨幣の鋳造体験、火起こし体験、神楽の体験などを実施しています。
更に、町家公園茶会、琴塾(子ども達の琴の練習)、書道、絵画、短歌、漢詩、詩吟、俳句等の地域住民が参加する生涯学習、高齢者サロンなどの交流の場や親子で参加する映画会、折紙教室、昔話語り会、落語会など、子ども達を対象とした事業も数多く実施しており、次世代を担う子ども達へ地域の伝統文化を継承する活動を展開しています。
上記などによるボランティア活動が評価され、平成19年度には「おかやま県民文化大賞」を受賞、平成29年6月には、開園以来の公園緑化推進活動が評価され、第28回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞しています。さらに平成29年11月には、「地方自治法施行70周年記念岡山県知事表彰」を受賞しています。
◉2015-16の活動
かもがた町家管理組合(七種の会)は、浅口市からの委託を受け、かもがた町家公園の管理運営を行う地域住民を主体としたボランティア組織です。
かもがた町家公園は、平成18年度に「日本の歴史公園百選」に選定されており、浅口市を代表する歴史公園として市内外から多くの来園者を集めています。平成25年度には、第36回全国町並みゼミ倉敷大会が開催され、当園は分科会場として盛況となりました。
当管理組合は、公園の清掃や植物の管理を行う管理部、歴史的建造物や郷土史等の解説や案内を行う案内部、琴・茶道・生花・昔話の文化活動を行う文化部、和風喫茶「まちや亭」でおもてなしを行う食堂部の4部から構成されています。
事業として、昔の暮らしや遊びなどを子ども達に伝え体験させる「町家塾」を中心とした行事を企画しています。この塾は、月1回程度開催し、柏餅作り、麦稈真田組み、火起こし体験などを実施、この他に昔の道具展、菊花展、スプリングコンサート、投扇興、講演会や落語会などの活動を展開しています。
更に、町家公園茶会、琴塾(子ども達の琴の練習)、書道、絵画、短歌、漢詩、詩吟、俳句等の地域住民が参加する生涯学習、高齢者サロンなどの交流の場を提供しています。
上記内容などをボランティア組織として管理運営、自主事業を開催している点が評価され、平成19年度には「おかやま県民文化大賞」を受賞しています。
近年では、親子で参加する映画会、折紙教室、昔話語り会、落語会など、子ども達を対象とした事業も数多く実施しており、次世代を担う子ども達へ地域の伝統文化を継承する活動に取り組んでいます。
NPO法人鞆まちづくり工房
August 31, 2016
設立年 2003年6月24日
会員数 150名
代表者 松居秀子(代表理事)
連絡先 〒720-0201 広島県福山市鞆町鞆5番地
TEL: 090-6842-4102
Mail: tomo-iroha@dream.jp
◉2018
瀬戸内海のほぼ中央に位置し、万葉時代から近世に至るまで港町として栄えてきた鞆の浦は、伝統的町並みや港湾施設など、数多くの歴史的遺産とともに、独特の暮らし・生業・祭・人情・風情など、現代社会が忘れてしまった豊かさを今も留めています。
しかし他の古い町と同様に、鞆の町も高齢化、過疎化、歴史的建造物の老朽化などの多くの問題を抱えています。それらの課題に取り組むべく、私たちは2003年にNPO法人を立ち上げ、空家利活用を中心に活動してきました。その成果として、現在までに40軒程の空家が店舗として甦ってきています。しかし、こうして店舗が増え活気づいてきたものの、それが住まう人の数に比例していないという問
題もあります。また、鞆に100軒近くある空家のうち、貸してもらえる物件はほんのわずかしかないと
いうのも実情です。さまざまな事情を持つ空家所有者に、利活用に対する関心や「町を担っている」と
いう意識を持ってもらい、入居できる家を増やしていくことがとても重要になってきます。
その一環として、私たちは2016年より他の社団法人などと連携して新たな空き家再生事業にも取り組み始めました。
また、福山市は、昨年(2017年7月)やっと、鞆の浦の重伝建地区選定を申請しました。ところが、福山市の指導による修復の仕方に問題が生じており、伝建地区制度自体の周知も十分でないため、ほとんどの住民が文化財保護法の伝建地区制度による修復の意味を理解できていません。これ以上、貴重な建物を失わないため、また、福山市の諸事情により、町並み保存の会の必要性が求められ、改めて私たちは、行政と住民がより連携して町並み保存整備を進めていくため、地域住民主体の組織「鞆・暮らしと町並み研究会」を昨年9月28日立ち上げました。
◉2015-16の活動
万葉時代から中世・近世にわたり、天然の良港に恵まれた港町として栄え、数多くの歴史遺産や古い町並みを残す、広島県福山市鞆の浦。その町において、地域住民や行政に対し、歴史的遺産を活用したまちづくりを提案・実践し、町の魅力を探っていく活動を進めている。主な活動内容としては、過疎化・歴史的建造物の老朽化など町が抱える課題に取り組むべく、「空家利活用事業」を展開。町家を借りたい人と町家の持ち主とをつなぎ、現在までにおよそ23件の空家再生を果たしている。またその事業の一環として、売りに出されていた「坂本龍馬ゆかりの町家」をNPOで購入。現在、民間の力と助成金のみにより、修復工事が進められている。そのほかにも、歴史的遺産を活用したイベントを、学生や住民の協力のもと、定期的に開催している。
城下町松江の景観と町づくりを考える会
February 04, 2020
設立年 2006年4月22日
会員数 350人
代表者 三反田輝雄(代表世話人)
連絡先 〒690-0886 松江市母衣町43
TEL: 0852-23-7738
◉2015-16の活動
元家老柳多屋敷の登録有形文化財申請を
樹齢300年、松江市文化財だった舟つきの松が枯れ、伐採(2009年)。敷地にある屋敷の保存について、松江市は「あれは民家か農家。家老屋敷ではない以上、多額の経費をかけて保存する必要はない」と解体を決定しました(今年1月)。しかし、市がその根拠とする専門家の調査報告書のどこにも「民家か農家」の文言はありません。また「地元住民の声は聴いた」と、松江市文化財保護審議会の審議も要請していません。私たちは舟つきの松と池、屋敷は3点セットで残すべきと松江市議会へ陳情(2月)しかし不採択。そのあと松江市監査委員会への監査請求。その却下のあと住民訴訟に踏み切り、9月より裁判です。
そもそもこの場所は歴代の藩侯が参詣や鷹狩のたびに休息に立ち寄った所、舟つきの池は堀川につながり、今でも舟で行き来ができる由緒ある場所です。
私たちは岡山理科大の江面教授(元文化庁 主任文化財調査官)に2回、都合3日の調査を依頼しその結果を第7回総会(2014年)で講演していただきました。先生から「建物は武家屋敷の系譜。時代的、歴史的、規模的にも十分登録有形文化財の価値あり」と高い評価をいただいています。今年に入って2回開いた現地見学会には200名を超える多くの市民が押し寄せ、その高い関心に驚きました。私たちは今後裁判に合わせ松江市にあの屋敷を「登録有形文化財の申請してください」の署名運動を開始します。全国からの暖かいご支援をお願いします。
こんぴら門前町を守る会
January 05, 2018
設立年 1978年
会員数 11名
代表者 会長 位野木 正
連絡先 〒765-0052 香川県善通寺市大麻町344-1 灸まん美術館気付
TEL: 0877-75-3000
風の港まちづくりネットワーク
February 04, 2020
設立年 2015年
会員数 50名
代表者 高田千浪(会長)
連絡先 〒769-2901 香川県東かがわ市引田2372番地
TEL: 080-6391-8273(永峰)
Mail: kyonogohanwahamachi@yahoo.co.jp
◉2019
2019年、香川県の最東端、東かがわ市では4月に選挙が行われ、四国最年少市長となる上村一郎さんが就任するなど、市の枠組みに変化が現れた1年でした。風まちネットでも、新市長と地域活性化に関して意見交換を行うなど、新たな動きが始まりました。
また、11月には、国の文化審議会にて引田城跡が国史跡に答申され、市内初の国史跡となることが内定しました。
引田城は、瀬戸内海に突き出た半島に位置し、土佐の長宗我部元親の四国攻めの際の戦地となりました。また、豊臣秀吉より讃岐一国を与えられた生駒親正によって総石垣の織豊式城郭へ整備され、高松城、丸亀城とともに、讃岐支配の重要拠点となりました。
引田の街並み地区は、港町だけでなく、城下町としての面影もよく残しており、今後は城跡と合わせた観光・文化の振興が重要になってくる見込みです。
しかし空き家の増加が進み、老朽化した建築物がますます目立つようになりました。地区内で活動している他の団体の高齢化も進んでいます。地区のシンボルチックな建物である、旧引田郵便局舎(国の登録有形文化財)の外壁の一部が崩壊し、これを受け風まちネットでは、局舎の保存と活用に関する署名活動を行いました。市内外から1400名超の署名を頂き、市教育委員会に提出しました。さらに風まちネットが中心となって、崩壊箇所の応急処置を行いました。あたたかいお声を頂く一方で、市民の皆様の町並み保存や活用への認識や理解が乏しい現状にあることに改めて気付かされました。
2020年3月には、全国町並み保存連盟の理事会が引田にて開催されることになりました。町並み地区のご案内や、楽しい交流の企画を考えております。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
◉2018
風の港まちづくりネットワーク(以下 風まちネット)は、香川県の最東端、東かがわ市を拠点に活する、地域おこし団体です。古い町並みの残る瀬戸内の港町、引田(ひけた)にて、古民家活用(てんぐ邸)や、引田ひなまつりへの参加等、町並み保存に向けた活動も行っています。
引田は、阿讃国境に位置し、南海道の宿場町、軍事上の要地として古くから城が置かれ、天正年間、四国統一を目指す長宗我部氏と仙石秀久との間に大きな戦い(引田の戦い)がありました。天正18年、豊臣秀吉より讃岐1国を与えられた生駒親正は、引田城を拠点にその統治を始め、城を総石垣の織豊式城郭に改め、町を城下町に整備しました。江戸から明治にかけ、県東部髄一の大湊が築かれ、海陸の結節点として四国遍路が集まるほか、特産の讃岐和三盆、醤油、酒、塩の積出港、さらに県内屈指の漁業の町として栄えました。
引田のマチは、東側(港側)から、漁民の住む「ハマ」、街道に面し、商工業者の住む「オカ」、農民の住む「イケダ」の3地区に分かれ、各々で異なる風土、景観がある一方で、自治会、秋祭りの講はこれを横断して設けられ、職業を超えた連帯の中でコミュニティが築かれています。現在でも、往時の面影を留める地割、文化が多数残っています。
風まちネットと致しましては、全国的な街並み保存の流れやノウハウを学ばせて頂き、皆様のお力にもなれるよう、連盟の活動に参加していこうと考えています。
脇町南町町並保存会
February 04, 2020
設立年 1986年6月
会員数 80名
代表者 甘利稔(会長)
所在地 〒779-3610 徳島県美馬市脇町大字脇町61-1 甘利方
◉2016-19
歴史遺産の「うだつの町並み」は、昭和63年に文化庁より全国で28番目に重要伝統的建造物群保存地区に選定されてから、35年が経過しました。
その間、電線の地中化が実現し、重伝建に選定されている建造物88棟の修理、修景事業の進捗状況も6割に達しています。30年前から町づくり交付金事業も行われ、町並みの周辺の環境整備も順調に進んでいます。
430mの「うだつの町並み」の通りには、うだつ、むしこ窓、格子戸、しとみ戸、のれん掛けなど備えた本瓦葺きの重厚な江戸時代や明治時代の建造物が軒を連ねているので、テレビドラマや映画の舞台として、よくロケが行われ、テレビで人気のあった「水戸黄門」のロケも行われました。また、数年前から華道家の假屋崎省吾の「うだつをいける」の華道展などが行われるようになり、冬の風物詩として親しまれ、町の活性化に役立っています。年間22万人の観光客が訪れ、リピーターも増加しています。
平成24年10月28日は、皇太子殿下が「うだつの町並み」に行啓されるという光栄に浴しました。その時、町並み保存に対してお褒めの言葉をいただき、この上ない光栄なことと感動しています。
今後の課題は、会員の高齢化に対応した町並み保存を考えていくことです。
八日市護国地区町並保存会
February 04, 2020
設立年 1976年4月
会員数 正会員89名 賛助会員54名
代表者 芳我明彦(会長)
連絡先 〒791-3310 愛媛県喜多郡内子町城廻211
TEL: 0893-44-5212
Mail: ma-nishioka@town.uchiko.ehime.jp
◉2019
八日市護国地区町並保存会は、設立以来43年を迎えました。その間、保存運動の甲斐あって町並みの状況はほとんど変わりなく推移しています。その根底には、行政と手を携えて行ってきた修理・修景という地道な作業があります。観光客から「商業化されていない静かな雰囲気がいい」「人が住んで日常生活を営んでいるのがいい」という感想をよく聞きます。観光過密化(オーバーツーリズム)のないところが、逆に売りになるのかもしれません。
現在、会員の高齢化が進み、役員の多くが六~七十代という状況ながら、八月の七夕飾り・中秋名月の観月会・正月飾りを焼く「どんど焼き」などの行事を続けております。特に観月会には、地元の松山大学生の加勢を得ています。今後は保存地区の数少ない比較的若い世代にも、様々な協力を呼びかける必要があると感じています。さらに行事だけでなく、肩の凝らない学習会など学びの機会も作りたいものです。
現在、実施されている歴史的風致維持向上計画にもとづき、保存地区以外でも歴史的建造物等の保存や活用の道を検討していこうという方向性があるのは喜ばしいことだと思います。
いずれにしても、重伝建地区に住む私たちは「町並みを保存していくという地味な活動に、地道に取り組んでいく」という基本姿勢を忘れずに、引き続き品格のある町並みづくりを目指していきたいと考えております。
◉2018
八日市護国地区町並保存会は設立後42年になりますが、修理・修景事業の甲斐あって昔の佇まいが保たれています。しかし、住民の高齢化の波は徐々に訪れております。
最盛期に比べて観光客数は減少していますが、住民の生活は成り立っているので、観光客誘致をはじめ様々な動きを敢えてする必要性がないという状況があります。また、高齢化にともなって起業の意欲を有する住民がほとんどいないという状況もあります。
後継の若者が少ないため、10年後に次の世代が町並に帰ってどの家にも住み続けるという保証はありませんので、将来空き家は増加するだろうと予想されます。
空き家対策としては、若者が移住して何か業を興すのが理想形であると考えられますので、先進地の事例を参考に今後取り組んでいかなければなりません。「その家の子孫でなくても、誰かが住めば空き家にはならない」という考え方は、固定観念を変える画期的なものです。八日市の三棟の空き家については、ゲストハウス・一棟貸しの宿泊施設として甦り、営業を始めました。マスコミに取り上げられる機会も多く、喜ばしい限りです。
いずれにせよ、どのような町並を目指すのかを住民で協議し、策定した方針にもとづいて保存活動を進めていく必要があります。
主な保存会行事としては、八月の七夕飾り、中秋名月の観月会、正月明けの「どんど焼き」(左義長)を行っていますが、10年後を見すえて持続可能な内容を検討しています。ただ今年の観月会については、松山大学の学生の協力がありますので心丈夫です。
また、昨年来検討された歴史的風致維持向上計画にもとづき、保存地区を含めて歴史的建造物や歴史的景観の維持・向上に取り組んでい必要性を感じております。
◉2015-16の活動
昭和51年(1976)に結成された八日市周辺町並保存会を前身とする八日市護国地区町並保存会は、40年を迎えました。
一年の主な行事は、八月の七夕飾り、仲秋名月の観月会、正月明けの「どんど焼き」(左義長)ですが、ほかにも小さな催しをいくつか実施しています。また、品のある町並みを目指して申し合わせ事項も今年作成しました。
地域には空き家や住民の高齢化の問題、長く住み続けてもらうための生業の問題など課題は山積しており、十年二十年後を見据えた活動の方向性も検討していかなければなりません。しかし、高齢化の影響で役員の多くが六~七十代であり、若い感覚や発想をと思っても地域に若者があまりいないのが現状です。
町並みには歴史的建造物とそれが醸し出す景観という財産があります。空き家増加の現状に鑑みれば、そこにただ住むことも大切な営みではありますが、財産の良さを理解し、誇りを持って守り、さらにそれを活かしていくという積極的な姿勢も重要であると思います。
喫緊の課題は空き家の住人をどう確保するかであり、近い将来の課題は、諸行事に参加してくれる若者をどう確保するかであると思います。先進地域の事例に学んだり、地元大学との連携を視野に入れたりしながら、これからの町並み保存の在り方を模索していきたいと考えおります。
地域ネット研究会UWA
February 04, 2020
設立年 2007年8月
代表者 大氣博志
会員数 30名
連絡先 〒797-0015 西予市宇和町卯野町3-179-2 三好教貴方
◉2019
重要伝統的建造物群保存地区の卯之町中町地区のからさほど離れていないところに下町(シモンチョウ)と呼ばれる地区があります。その地区の中心には、小さな森に囲まれた王子神社と呼ばれる、地域の方に親しまれている神社があります。夏祭り、秋祭り、輪抜け、など 昔から人々が集い心のよりどころとした神社です。ただ、やはり高齢化、過疎化は避けられず、地域のつながりも薄くなり、さらには子供たちの声も聞かれなくなった。こんな状況を何とかしたい。故郷の良さ、そして少しでも賑わいを取り戻したいとこの地区の有志を中心に、一夜限りのライトアップ 「王子の灯り」が開催されました。令和元年11月27日の新月の夜 有志、スタッフが思いを込めた1500個の様々な色の灯が王子神社の境内を彩りました。また、冬の夜の澄み切った空気にオペラの歌声が響き、幽玄な雰囲気を味わうこともできました。時折、小雨の降る肌寒い夜にもかかわらず多くの方が訪れ (約200人)、楽しんでいただきました。
小さな声から始まった 「王子の灯り」 下町に新しい輪が広がりつつあります。中町とは違った趣のある下町のこれからが楽しみです。
◉2018
❖西予市における文化的景観
重要伝統的建造物群保存地区の卯之町から郊外に、車で約20~30分も走ると、旧野村町・旧城川町のエリアとなる。かつて卯之町ゼミ(第31回)の際、第三分科会「文化的景観の保存と継承」というテーマを実施、その中心議題だった茶堂群の見られる地域である。全国的にも稀な凡そ180棟がこの地に集中分布する茶堂という建物は一種の辻堂でもあり、大師像や馬頭観音などが祀られる信仰の建築である。地域に伝わる伝統行事“実盛送り”や“おせったい”など、その習俗は国選択民俗文化財にもなっている。が、過疎・高齢化・少子化の社会変化にあえぐ小集落の現況では行事継承のみならず、本来の姿である茅葺き堂宇も一割ほど、多くが瓦葺きやトタン葺きとなった。西予市では冒頭のゼミ以降、文化財保護審議会を中心にこの問題を取り上げ、かつての景観を取り戻すべく修復の際の補助要綱の見直しなどを実施、徐々に地域での顕彰活動が進みつつある。また、一方の議題であった段畑景観(旧明浜町狩江)も来年度には県内三番目の文化的景観になる予定。
◉2015-16の活動
❖西予市宇和町における歴史建造物
重要伝統的建造物群保存地区の卯之町から郊外に、車で約10分ほどの所に西山田という集落がある。かつて、卯之町ゼミ(第31回)の際には第四分科会を実施した所で、ここに当地が養蚕で栄えた頃の産業遺産が残っている。西山田集会所として現在も利用されている「旧西山田共同稚蚕飼育場」である。県の近代化遺産調査でも重要視され、今となっては全国的にも希少な残存例のようだ。
7月末には、工学院大二村悟先生と学生による実測記録が行われ、資料調査の中でいくつかの収穫があった。まず明治から残っている西山田集落の会議録から、昭和12年1月5日に上棟との記述が見つかり、当時の大日本蚕糸会から授与された表彰旗がまでが、蔵の奥から初めて日の目を見た。現在の宇和高校のルーツは明治41年に開校した宇和郡立養蚕学校で、歴代校長はかの札幌農学校出身だったりもした。愛媛は西日本一の養蚕県だった。
NPO法人吉良川町並み保存会
February 04, 2020
設立年 1996年7月
会員数 125名
代表者 青木準吉
連絡先 〒781-6832 高知県室戸市吉良川町甲2200-1
TEL: 0887-25-3670、保存会携帯番号: 090-8978-4516
Mail: kiragawa-machinami@muroto.fiberbit.net